17日はパッシブハウスジャパン四国支部勉強会がweb開催され参加していました。
前半は新建新聞社の三浦社長による住宅動向のお話しでした。
そもそも家って個人資産でもあるが、社会資本でもあるよねと。
良い家ってなんだろうという話でもデザイン、性能、耐久性など色々な要素がありますが、良質なストックとして社会資本になることが実は一番大事なんじゃないかなと。
また建築コストの上昇していく中誰もが新築戸建を建てることが本当に良いことなのかという問いに対しては本当に同意だなと。欧州でもそうですが、個人的にも良質な賃貸住宅があれば、何がなんでも住宅を所有することもないので、高性能でしっかりと魅力ある良質な賃貸住宅を作っていきたいですね。
スライドにあった山口周氏による昭和的価値から令和以降の価値へどう変わっていけるかが大事ですね。(山口さんの著書は読んでいたので深く同意できました)
後半はナイス株式会社の百渓さんによる日本と世界の森林事業とウッドファイバーについてのお話し。
今日本の森林は建材として使うのちょうど良い樹齢の木が毎年4800万m3あるとのこと。しかし令和2年度の国産材の利用は2355万m3で2445万m3の木材が余っている。(木材の自給率41.8%)
またウッドショックによる値上がりは海外での需要が上がり続けているので、大きな値下がりは期待できそうにないとのこと。
やはりしっかりと国産材に目を向けていかないとですね。この辺は日本のエネルギー問題も同じような構図に感じますね。
また北欧ではサッシの半分以上が木製とのこと。構造材だけでなく木製サッシがもっと日本で広まると原材料も含めて国産化が大きく進みますね。
ウッドファイバーは木材を繊維化して断熱材としたもので、性能のイメージとしてはHGW16Kとほぼ同等で非常に魅力的なのですが、工場が北海道ということで高知(四国)エリアでは輸送がどうかなと。
今回も非常に勉強になる時間でした。