建築環境ラボ 基礎コース 2回目

先週は建築環境ラボの基礎コースで基本的な熱損失の計算をしました。

今はまだ単純な計算で宿題もあり、色々と新鮮な気持ちになり、すごく基本的な計算を数やることで体に染み込ませる時間となりました。

ソフトで計算すればしっかり数値は出てくるし、早いのですが原理原則を理解することも大事。(あくまで日本の温熱計算の仕組みに沿っているので、PHPPとはまたちょっと異なります。)

実際の設計では燃費ナビやDesignPHを用いて現実な計算をするとともに、役所に出す書類関係は日本の計算方式で計算と切り分けていかないとですね。(なんたって一番基本となる外皮の表面積の考え方が異なりますからね)

パッシブハウスジャパン四国支部勉強会

17日はパッシブハウスジャパン四国支部勉強会がweb開催され参加していました。

前半は新建新聞社の三浦社長による住宅動向のお話しでした。

そもそも家って個人資産でもあるが、社会資本でもあるよねと。

良い家ってなんだろうという話でもデザイン、性能、耐久性など色々な要素がありますが、良質なストックとして社会資本になることが実は一番大事なんじゃないかなと。

また建築コストの上昇していく中誰もが新築戸建を建てることが本当に良いことなのかという問いに対しては本当に同意だなと。欧州でもそうですが、個人的にも良質な賃貸住宅があれば、何がなんでも住宅を所有することもないので、高性能でしっかりと魅力ある良質な賃貸住宅を作っていきたいですね。

スライドにあった山口周氏による昭和的価値から令和以降の価値へどう変わっていけるかが大事ですね。(山口さんの著書は読んでいたので深く同意できました)


後半はナイス株式会社の百渓さんによる日本と世界の森林事業とウッドファイバーについてのお話し。

今日本の森林は建材として使うのちょうど良い樹齢の木が毎年4800万m3あるとのこと。しかし令和2年度の国産材の利用は2355万m3で2445万m3の木材が余っている。(木材の自給率41.8%)

またウッドショックによる値上がりは海外での需要が上がり続けているので、大きな値下がりは期待できそうにないとのこと。

やはりしっかりと国産材に目を向けていかないとですね。この辺は日本のエネルギー問題も同じような構図に感じますね。

また北欧ではサッシの半分以上が木製とのこと。構造材だけでなく木製サッシがもっと日本で広まると原材料も含めて国産化が大きく進みますね。

ウッドファイバーは木材を繊維化して断熱材としたもので、性能のイメージとしてはHGW16Kとほぼ同等で非常に魅力的なのですが、工場が北海道ということで高知(四国)エリアでは輸送がどうかなと。

今回も非常に勉強になる時間でした。

2021.12.29

PLATSは本日より2022年1月5日まで冬季休暇を頂きます。 今年は高知でしっかりとした性能を持ったRC+木造の住宅住宅を1棟建てさせて頂きました。関係各位の皆様ありがとうございます。現在徳島で断熱改修の物件が追い込みを迎えています。 また来年早々より新規案件が動いたりとありがたいお声かけを頂いています。

今年は脱炭素に向けて多くの人が意識をし始めた年になったと感じています。一生活者としても、一設計者としても真摯に向き合っていかなければならないと思っています。 PLATSは建築設計を通して持続可能な環境を次世代につなげることを主題にパッシブデザイン思考を用いて実現するように動いています。

また今年は長年使用しているCAD・BIMソフトVectorworksのBIM化においてフローワークスさんと共同でスターターパックを開発しています。

年末には東京の友人でもあり、同じ設計者のノンキの齋藤さんとクロハシデザインの黒橋さんとともに「ソーゾーシー全国ツアー」の高知公演を主催させて頂きました。普段と違うことだらけで学ぶことが多く、ライフワークとして年一回程度のイベント開催を続けていければと思っています。

2022年がどんな年になるのか想像もつきませんが、しっかり前を向いて歩みを進めていきたいと思います。

ソーゾーシー当日の弁天座の空

令和3年度 BIM を活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業 (中小事業者 BIM 試行型)に参加します

フローワークスさんに申請して頂いていた国土交通省の「令和3年度 BIM を活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業 (中小事業者 BIM 試行型)」が見事採択されました!(応募24件中9件が採択)
Vectorworksを使ったBIM設計における非常に重要な基盤づくりとなるもので、VWBIMのこれから10年を牽引する内容になると思います。
全国の設計者が、様々な内容で参加していてPLATSも住宅設計部門で参加させて頂いています。

パース.jpg

PLATS 7周年

PLATSは本日で7周年を迎えました。必死に走っていただけなのであっという間の7年でした。

この一年は高知で2棟、愛媛で1棟の新築物件が完成し、より一層バタバタした一年になりました。

また最近ではwebからの問い合わせが増えてきて、少しずつですが認知もされてきたのかなと思っています。

7年走ってきた今だからこそもう一度足下を見直す意味でPLATSとしてのフィロソフィーを「パッシブデザイン思考で持続可能な環境を次世代へ」として掲げようと決めました。

2050年カーボンニュートラルを目指す今の時代に建築設計をしている者として、今後携わる建築において環境負荷の小さく、永く愛される建築を作っていくことを主題にしていきたいと思います。
引き続き宜しくお願い致します。

shiose024.jpg

2020.12.28

PLATSは明日より2021年1月5日まで冬季休暇を頂きます。 今年は高知で納得のできる性能を持った住宅を1棟、愛媛県で水産加工の工場を1棟建てさせて頂きました。関係各位の皆様ありがとうございます。
2021年も現在建築中のRC+木造の住宅が早々に竣工致します。

高知に帰ってきた4年前は「高知は暖かいので断熱気密性能は程々でいいよ」、「そこまでの性能はいらないよ」といったことを聞くことが多かったですが、高知でも少しづつ変わってきているのではないかなと思っています。

2020年はコロナによって先延ばしにいた事が大きく進まなければならない一年になったように思っています。2021年も引き続き難しい厳しい世界が続く事が予想されますが、明るい未来を作る事が自分の仕事だと思っているので、しっかり前を向いて歩みを進めていきたいと思います。

IMG_2576.jpg

パッシブハウス・ジャパン

「家づくりから、地球温暖化をとめたい。」

そんな理念の基に2010年に誕生したパッシブハウス ・ジャパンの賛助会員に加入しました。 自分が作りたいと思う建築・思想と共通点が多く、自分自身こちらで学べることが多いと思ったことが加入の理由です。特に高知県ではこの分野は遅れているように実感しています。

9月に省エネ建築診断士の試験を受け、10月末に四国エリアリーダーであるアーキテクト工房Pureの高岡さんに面接して頂き、無事に入会となりました。

高知でもちゃんと理にかなったデザイン、性能で心地よい家づくりができるようにより一層努力していきます。

パッシブハウス ・ジャパン

73039053-5173-4547-97FD-0B596F5B35C3.JPG

PLATS6周年

PLATSは本日で6周年を迎えました。これは皆さんに支えられ続けた6年間でもありました。

思い返せば高知での方が長かったりしますが、東京にいた時のつながりや縁が今もなお続いているのは本当に幸せものだなと思います。
今の時勢でリモートワークや自宅ワークが推奨されていますが、思えばそういう環境で元々仕事ができていたのも周りの方の理解があったからこそと感謝しかないですね。

隣で日々成長する息子の姿を見ながら仕事ができることも幸せであり、成長する息子に刺激を受けて自分もまだまだ成長できると言い聞かせています。

個人としてもPLATSとしても今できることを積み重ねて、良い建築を残していくことのお手伝いをしていきたいと思います。

f-21.JPG